気ままに曲紹介 工藤祐次郎「9月の海」

ただ私の好きな曲を紹介していくブログです。

 

心にすっと入ってくる心地良い名曲を多く発表しているフォークシンガー、工藤祐次郎さん。大学の頃から聴いている彼の数々の曲は、特に気怠い暑い夏によく合い、毎年気温が上がってくるとリピートしてしまう、そんな中毒性がある。

今回は私が彼を知ったきっかけとなった「9月の海」を紹介します。

 

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工藤祐次郎さんについて

工藤祐次郎

1987年生まれ宮崎県出身、阿佐ヶ谷在住
風景、ユーモア、さみしさを心に、メインストリートの脇道をのびのびと歩いてゆける音楽を作る。
たった1人のインディーレーベル、おぞうにレコーズの番頭。
アコースティックギターによる弾き語りをベースとしながらも、シンセサイザーや空間系エフェクターなども駆使し、朴訥とした佇まいから土臭さと浮遊感の混ざった立体的なサウンドを生みだしている。

HPより引用

「9月の海」との出会い

2020年に発売された彼の2枚目の弾き語りミニアルバム「残暑見舞い」収録の「9月の海」。私がこの曲と出会ったのは、発売から約1年経った2021年の初夏、親しかった友人が突然亡くなったと知らせを受けた夜だった。やっと慣れてきた仕事の帰り道、駅のホームで共通の友人から来た彼の死を知らせるメッセージを見た。それまで、家族を含め身近な人の死を経験していなかった私は、まるで他人事のように感じ、事実を理解しようとしないでいた。寝付けなかったその夜にふとシャッフルで流れたこの曲と出会った。

 

歌詞について

生きてるから好き

あ、やっぱ死んでも好きだろうな

生まれたばかりの新人おばけ

お前もお腹はすくのかい

”花の世話だけはよろしくたのむよ”

といって笑う

涙で終わらす そんな真似ゆるさない

スローテンポなこの曲の、初めの8小節を聴いた時に、亡くなった友人にどうしようもなく会いたくなって涙が出た。彼の苦しみや悲しみ、なぜ死ななければならなかったのか、

そんなことしかなかった私の頭の中が、またいつも通り話しあって笑いたい、”おばけ”にでもなって出てきてほしい、そんな思いでいっぱいになった。

 人の死は結果で、覆らない。当たり前だが、私のかつての友への感情は無くならない。その感情の向く先を、この曲が”おばけ”として作り出してくれた。工藤祐次郎さんも友人を亡くした時の感情を曲にしたとのことだが、”幽霊”や”あの世”のような言葉でなく、”おばけ”と少しだけファンシーな言い方が、ただの悲しさより暖かな、優しい思いが感じられる。この後の歌詞では、少し田舎っぽい生活感漂う情景描写が、彼の優しく語りかけるような歌声にマッチしており、とても哀愁を感じる曲になっている。

 

 

他作品紹介

冒頭にも書いた通り、彼の曲は本当に夏に合う曲が多く、毎年リピートしてしまいます。

今回は死をテーマにされている曲でしたが、のんびりとした風景やゆるーいユーモア溢れる曲が多くありますので(ただのファン)ぜひ聴いてみてください。

今年リリースの「たのしいひとり」も口ずさみたくなる楽しい曲で絶賛リピート中です!そしてMVがかわいい!笑

youtu.be

 

 

曲紹介としながら、自分の思いが多くなってしまっていてすみません、、笑

以上、また気ままに曲紹介していくので見ていただけたら嬉しいです。。